スループットと IOPS
前書き
AWS EC2 の EBS について学んでいたところ、ストレージのタイプにおいて「スループット」、「IOPS」という用語が出てきた。
前から両者の違いがあいまいなままにしていたので、この機会にしっかりと調べてみた。
スループット (Throughput)
単位時間当たりのデータ転送量、もしくは処理能力のことである。
データが、どれだけの量、そのデバイスを通過できるのかを表現するものと考えればいい。
CPU 然り、ディスクの I/O 然り、メモリの I/O 然りである。
データ転送量なので、ディスクなどにおいては 2.4GB/s などで表現される。
CPU などにおいては、クロック周波数などで表現される。
IOPS (Input / Output Per Second)
単位時間当たりの読み込み、書き込みの回数を表す。
シーケンシャルアクセスによって測定した場合と、ランダムアクセスによって測定した場合で大きく結果が変化するため、条件を揃えて実施した結果が比較される。
例として、 4KB ランダムライトIOPS などが挙げられる。 4KB のデータをランダムに書き込んだ際の IOPS の値であり、これが比較可能な指標として用いられる。
HDD と SDD の性能差
IOPS
ディスクを物理的にシークする HDD と、電気的に処理している SDD では、圧倒的に SDD の方が IOPS の値はよい。
一般に、HDD よりも SSD の方がこの値は優れるといえる。
スループット
一方で、断片化が発生しているようなことがなく、データにシーケンシャルにアクセスできれば HDD も理論値が出るはずであるであり、この場合においてスループットについては、 HDD と SDD の性能に大差がない場合が考えられる。
一概に、SDD の方が HDD よりもスループットがいいとは言えない。
Ref
紙のノートにまとめたやつ。
2022-11-25 スループット、IOPS ノート 20221125180416412.pdf - Google Drive